1.幸運な事故

ある男と女が車の事故を起こした。双方の車は完全に大破していたものの、
二人は無傷だった。

なんとか車から這い出ると、女は
「男の人だったのね、なんてステキ!
ねえ車を見て。もう車はダメみたいだけど、
あたしたちは幸運にもケガはないみたい。
きっと神様があたしたちをめぐり合わせてくれたのよ。
今後も会って、二人で残りの人生を楽しみなさいって!
そういうことなのよ!」
男は喜び、「そうだとも!まったくそのとおりだ!」

女は自分の車の助手席付近から何かを取り出しながら、
男にこう言った。

「ねえ、もうひとつ奇跡が起きてるの。
あたしの車はもうめちゃくちゃなんだけど、このワインは平気みたい。
これって、アレじゃない?神様がお祝いをしなさいってことなのよ!」

女はワインを男に手渡すと、男はうなずき、
キャップを開けて半分飲み干し、女に返した。

女はワインを受け取るとすぐにキャップを閉めて男に再度渡した。

男「どうした?きみはやらないのか?」

女「ああ...。お巡りさんもうすぐくるわよ。」



<解説>

自分だけ飲まない。
男が飲酒運転していたせいで事故ったって言うつもりであった。





2.ボート


仲の良いグループがボートで旅をしていたところ、

海のど真ん中でボートのエンジンが停止し、動かなくなってしまった。

これでは死んでしまう。

メンバーは集まって話し合った。

A「食料はどうだ?」

B「節約しても、1週間もつかもたないかだな…」

C「飲み水は?」

D「雨水をためれば大丈夫な気がする」

E「ともかくみんなで協力して、なんとか生きて帰ろう!」

「「「「「ああ!」」」」」

 

1ヶ月後、ABCDEの5人は無事救助された。


<解説>

全部で6人いた。

(Eの呼びかけに対して、5人が返事をしている。)




3.手を切ってしまった

手を切ってしまった

女「いたい…どうしよう…」

血が止まらない

女「とりあえず…」

手を洗ってみるが、血は止まらない。
しかたなく女は血だらけのまま肉をさばき始めた。


<解説>

女がさばいているのは遺体・・・。
遺体を隠すために作業をしている時に自分の手を切ってしまった


4.人魚の肉

昔、一人の少女がひどく傷ついた人魚を磯で見つけた。 

どう助けていいのやら困っていると、その人魚は

「海に戻してくれるだけでいいんです。」と消え入りそうな声で少女に頼んだ。

少女は、人魚の言うとおりに海へ人魚を入れた。

すると、人魚は元気を取り戻して、お礼にと大量の真珠を少女に渡した。

 

その様子を影から見ている男がいた。

男は、少女がその場を立ち去るのを見てから、人魚に近づき

なんと人魚を殺し、肉を取ってそれを娘と食べてしまった。

 

人魚の肉には不老不死の効力があると噂されていたためだ。

男の娘は、余命宣告をされるほどの重い病気だったのである。

 

70年後、あの少女は与えられたたくさんの真珠を元手に裕福な暮らしをしていた。

一方、男と娘は永遠に苦しむことになった。


<解説>

人魚の肉を食べて不老不死にはなったが、

病気が治る訳ではなかった。

娘は重い病気を永遠に抱え、終わりのない苦しみに耐えていた。それを見て過ごす男も後悔し苦しんだ


5.壁

ある地方の女子高生が東京の大学に進学が決まり、東京に一人暮らしする事になりまし
た。
とあるマンションで生活を始めているうちに、ある日部屋に小さな穴があいているのに気
づきました。
その穴は隣の部屋に続いていて、何だろうと覗き込みました。すると、穴の向こうは真っ
赤でした。
隣の部屋は赤い壁紙なのかな、と思いつつ次の日も、次の日も
その女子大生は小さな穴をのぞいていました。
いつ見ても赤かったので、隣の部屋が気になった女子大生は
マンションの大家さんに聞いてみることにしました。
「私の隣の部屋にはどういう人が住んでいるんですか?」すると大家さんは答えました。


「あなたの隣の部屋には病気で目が赤い人が住んでいますよ。」


<解説>
赤い目の男はずっと覗いている。



6.はれるかな

ちゃんとはれるかな?ゴンッ

はれたらいいな。
あしたはうんどうかいだよ。ゴンッ

でもぜんぜんたのしみなんかじゃないよ…
うんどうおんちのぼくにとっては
みんなにばかにされるいやなひだよ。ゴンッ
いたいけどがまんするよ。ゴンッ
ああ、よかった。はれてきた…。

 

<解説>

「晴れるかな?」ではなく「腫れるかな?」



7.占い

高校生のジュリーは、最近占いに凝っていた。
ある日、友人ととてもよく当たると評判のジプシー占いに行ったジュリーは、彼女の父親が、翌朝死ぬと予言されて、青くなって帰ってきた。

心配させないために、両親にはそのことは黙っていた。
その晩ジュリーは、不安で、まんじりともせずに朝を迎えた。
恐る恐る階下に降りて行ったジュリーは、食堂でいつもと変わらずに朝食を取っている父親を見つけて、ほっと胸を撫で下ろした。

「良かった、やっぱり予言は当たらなかったわ」

それから、牛乳を取り込むため台所の扉を開けたジュリーは、吃驚して息をのんだ。
そこに、長年彼女の家に出入りしていた牛乳配達が、倒れて死んでいるのを見つけたのだ。



<解説>
牛乳配達のおじさんが、ジュリーの本当の・・・。。



8.鼻歌

今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので
この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。
でもここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、 女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。
「ん~…ん~ん~…」
最初はよ~く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、
放っておくとどんどん近づいてきます。
「ん~…ん~ん~…」
それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます
「ん~…ん~ん~…」
なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を
繰り返し唱えるようにしています。(これしか知らないもので……)
とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、
声はだんだん遠ざかっていきます。
このリビングではテレビにも集中できません。
声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。
「ん~…ん~ん~…」

そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。
発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンション↑↑
さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、
よかったな~と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で


「んーーーーーーーーーーーーーーーー」

って。


<解説>
純粋に怖いです。



9.深夜のコンビニ

ある男は深夜にコンビニに行った。
そして男は缶ビールを一本手に取った。
「今日はこれかな」
その後コンビニを後にしようとした男は背後から肩をつかまれ
「おい、待て...」
という恐ろしい声が聞こえた。
「うわぁぁぁぁぁ!」
男は怖くなりその手を振り払い大急ぎで家に戻った。

それこそ腕を振り回して無茶苦茶に、
無事家に帰り着いた男は安心して缶ビールのふたを開けた。

その瞬間、男の視界は闇に包まれた。。


<解説>

男は万引きをしてきた。
走って帰ったから泡をかぶった




10.バイト

ネットで知り合った友達が、バイトを始めたらしい。

仕事内容は、穴を掘るだけ。

指定の場所に行って穴を掘るだけで結構なお金がもらえるみたいなんだけど

指定される場所は、どれも人里離れた林とか山の中とかで、

しかも結構な深さの穴を掘らされるらしい。

「あ、この業務内容、言っちゃだめって言われてんだったw」とか言ってたけど

もう俺聞いちゃったし、興味津々なんだが(笑)

 

数週間後、そいつと連絡が取れなくなった。


<解説>

死体を埋めるための穴だった。

バラしてはいけないことをバラしてしまったので、友達も処分された。